後輩に教えたら喜ばれたキーバインドの話
ある日の事。
ぺこぺことキーボードを叩きながら後輩とペアプロしていたら、「その操作どうやるんですか?ショートカットとか覚えたいっす!かっこいいっす!」と情熱的な眼差しを向けられました。
俺も昔、全く同じ事を思ったなあと回想しながら、さて何を教えようと逡巡したので、その結果をまとめておきます。
前提
- プログラマー向けの話です。
- Windowsのキーボードは109配列キーボードを想定しています。
キーを入れ替えよう
- Escキー
vimを使っているとEscキーを多用しますが、Windowsの場合は左上隅にあるので押しにくいです。
そこで、半角キーとEscキーを入れ替えちゃいましょう。すると、Escの位置がぐっとホームポジションに近くなるので押しやすくなります。半角キーを多用する人は、半角キーもスペース横のかな変換キーなどと交換してしまいましょう。
キー交換には、change keyとかが便利です。
- Ctrlキー
Emacsその他IDEを使っていると、Ctrlキーを多用しますが、これまたWindowsは左下、右下と押しにくい位置にあります。
そこで、CapsロックキーとCtrlキーを入れ替えちゃいましょう。CtrlキーはIDEに限らずあらゆるアプリケーションのショートカットキーで使われるので、おすすめの設定です。
Emacsバインドを覚えよう
新しいIDEを使う事になったとき、またショートカットを覚えるのかとうんざりしませんでしたか?
でももしEmacsのキー操作を覚えていると、その負担は激減します。
Emacsの代表的なキー操作(上下左右/行頭行末への移動、削除/、検索など)は、以下の環境で使う事ができます。
EclipseやIntellj IDEAなどはキーバインドの設定変更が必要ですが、それ以外はデフォルトで使う事ができます。
個人的に特に効果を感じるのは、Bash操作とMacですね。
Bashのコマンドラインでは行頭、行末移動ができるだけで、かなり操作効率が上がります。
さらにMacはメモ帳、ターミナル操作、ブラウザのアドレスバーまでEmacs操作ができます。いちいちトラックパッドや矢印キーを使わないでいいのは素敵ですね。
Dvorak配列を覚えよう
現在の標準的なキーボードは、qwert配列ですが、こいつは決して人間向きな配列ではありません。
母音が離ればなれになっており、手が疲れやすいです。
そこで考えだされたのがDvorak配列です。
この配列は母音が一塊で並んでおり、指の移動距離が短く疲れにくいという特徴があります。
これをマスターすれば1日中タイピングをしても疲れしらず!
Windowsでは窓使いの憂鬱とかのどかを使えばDvorakに変更することができます。
Mac/LinuxではDvorakのキー配列がデフォルトで搭載されているので、簡単にDvorakにかえる事ができます。
ただし弊害として、
- 自分のPCを他の人が操作できない
- 客先作業とかで急にqwertを触るとおたおたして仕事できない人に見える
のような問題があります。まあ・・・それをふまえてもよいと思いますよ、Dvorak。